先日、ふと図書館の検索システムで「夢をかなえるゾウ0」を予約しました。
自己啓発書として以前から気になってはいたものの、読むのは初めてでした。
人気シリーズなので予約待ちを覚悟していましたが、すぐに「ご用意できました」と通知が。
他の図書館から取り寄せてくれたようで、「図書館ネットワーク」の連携ぶりに感心しました。おかげで、思いがけず早く“あのゾウ”と出会うことができました。
『夢をかなえるゾウ0』は「はじまりの物語」
![夢をかなえるゾウ0(ゼロ) [ 水野敬也 ] 夢をかなえるゾウ0(ゼロ) [ 水野敬也 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/4970/9784866514970_1_6.jpg?_ex=128x128)
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この「0巻」は、シリーズの中では最後に刊行された“前日譚”にあたります。つまり、「夢をかなえるゾウ」のはじまり”の物語です。
『夢をかなえるゾウ0』がシリーズの最後に刊行された背景には、以下のような理由が考えられます。
1. シリーズの「原点」を後から描きたかった
著者の水野敬也さんは、最初の『夢をかなえるゾウ(1)』でガネーシャというキャラクターと自己啓発のアイデアを世に送り出しました。シリーズが続く中で、読者から「ガネーシャはどうやって神様になったの?」という疑問の声があったそうです。『夢をかなえるゾウ0』は、ガネーシャ誕生の物語であり、物語の「はじまり」にして、「最後に語るにふさわしい深い話」だったと言えるでしょう。
2. 読者の理解度や関係性が深まった「今」だから書けた話
ガネーシャは、ユーモラスな関西弁を話すユニークなキャラクターでありながら、実は深い哲学や価値観を持つ存在です。シリーズが進むにつれて読者はガネーシャに愛着を抱き、「もっと知りたい」と思うようになります。だからこそ、“はじまり”を描いた0巻が、シリーズの最後で最大のプレゼントのような形で届けられたのでしょう。
3. テーマが「変わる前の自分」だったから
『夢をかなえるゾウ0』の主人公は、まだ何者でもない、ごく普通の若者。自己啓発に興味はあるものの、どこか自信が持てない――まさに「変わる前の自分」です。そのため、この本は、シリーズを読み進めてきた人には「原点の再確認」になり、初めて読む人には「最初の一歩」としても最適な構成になっています。
最後に出たけど「最初に読むのにちょうどいい」一冊
出版順は最後ですが、内容的には「入門編」のような位置づけで、ガネーシャとの出会い・原点を描いた物語なので、初めて読む人にもおすすめです。
実際に水野さんも「どの巻から読んでもいいようにしている」とコメントされています。「0巻から読むのってアリかな…?」と不安になる必要はまったくありません。
主人公は、自分に自信がなく、でも変わりたいと願っている若者。日々に流されながらも、「自分にはもっとできることがあるはず」とどこかで思っている彼の前に、突然現れるのがゾウの神様・ガネーシャです。ガネーシャは関西弁でしゃべる少しふざけた神様ですが、出す課題は意外と地味で、でも非常に本質的です。
地味だけど刺さる、ガネーシャの課題
ガネーシャは、変わりたいと願う主人公にこう言います。
- 「毎日、靴をみがきや」
- 「人に感謝の手紙を書きや」
- 「まず、やめることを決めるんや」
一見、「それだけでいいの?」と思うほどシンプルなことばかり。
しかし、これらが意外とできていないことに気づかされます。むしろ、実際にやってみると、心の癖や生活の無意識な部分に気づかされるでしょう。
「成功」や「夢」は特別なことをする必要があると思われがちですが、この本を読むと、地味なことを地道に続けることの大切さを感じます。それは、自分のような普通の人間でも手が届くことかもしれない、と思わせてくれるのです。
初心者でもスッと読める理由
自己啓発書は、時に難しい言葉が並んでいたり、説教くさく感じてしまうこともあります。しかし、この本はとにかく読みやすいです。まるで小説のようにストーリー仕立てで進み、ガネーシャがボケたりツッコんだりしてくれるので、笑いながら読めて、それでいて多くの気づきを得られます。自己啓発書というより、自分の人生を考えるための*お守り”のような一冊という印象でした。
一番印象に残ったこと:「自分が変わりたい理由」
この本を読みながら、私は自分自身に問いかけることになりました。
- 「私は、なんで変わりたいと思ってるんだろう?」
- 「変わることで、何を得たいんだろう?」
その答えはまだはっきりとは出ていません。しかし、「ただなんとなく」ではなく、「このままじゃ嫌だ」と思っていた自分に、この本は静かに寄り添ってくれました。派手な夢や成功じゃなくていい。少しだけ昨日より前に進めればいい。そのためのヒントが、この本にはぎっしり詰まっています。
図書館の本って、誰かの手を経て、自分に届く
この本を手に取ったとき、中には貸出履歴のレシートがありました。
たくさんの人がこの本を読んで、また返して……それが自分のところに来た。
そう思うと、なんだか温かい気持ちになります。
新品ではないけれど、ページをめくるたびに、どこか優しさを感じる。
図書館の本は、ひとつの物語を何人もの人が共有しているような感覚がありますよね。
まとめ:「夢をかなえるゾウ0」は、“はじめの一歩”の物語
『夢をかなえるゾウ0』は、ただの自己啓発本ではありません。変わりたいけど動けない、そんな人の背中を優しく押してくれる物語です。シリーズを読んだことがない人こそ、この0巻から読んでみてほしいです。決して「出遅れた」なんてことはありません。むしろ、ここが「はじまり」です。
私は読後、靴を磨いてみました。ちょっとだけ気分がよくなって、「今日も一日がんばろう」と思えました。きっとそれが、この本の持つ力なのだと思います。
おまけ:図書館のありがたさ
改めて、図書館ってすごいですね。「読みたい」と思ったその気持ちに応えてくれて、すぐに本を届けてくれる。しかも無料で。本当にありがたいです。「夢をかなえるゾウ0」も、もしかしたらあなたの近くの図書館にあるかもしれません。ぜひ一度、手に取ってみてください。
この記事を読んでくれたあなたへ
変わりたいと思ったときが、変わるチャンスです。その一歩目として、図書館で本を予約するのも、立派な「行動」です。私もまだまだ道の途中ですが、ガネーシャと一緒に、今日も一歩ずつ進んでみようと思います。
先日、ふと思い立って図書館の検索システムで「夢をかなえるゾウ0」を予約しました。
話題の自己啓発書としてずっとタイトルだけは知っていたものの、読んだことは一度もありませんでした。
人気シリーズだし、予約待ちかな…と思いきや、すぐに「ご用意できました」の通知が。どうやら他の図書館から取り寄せてくれたようです。
この「図書館ネットワーク」、本当にすごいですね。
最寄りの図書館になくても、同じ地域の図書館から連携して本を運んでくれるこの仕組みのおかげで、私は思いがけず早く“あのゾウ”と出会うことができました。
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