節約生活を続けていると、「これは本当に必要?」と、何かを買うにも食べるにもブレーキをかけてしまいます。
家計簿をつけ、ポイントを集め、お得情報に敏感になるのはもう習慣。
そんな日々の中で、「美味しいものを楽しむ」ことにどこか罪悪感を覚えるようになっていました。
でも先日、その気持ちをふわっとほぐしてくれる出来事がありました。
部長が、お昼にうなぎをごちそうしてくれたのです。
場所はちょっと良さげな和食のお店。普段なら「高いから無理!」と自分では選ばないようなところ。
ふっくらとした鰻が乗った重箱を前に、私は思いました。
「こういう時間って、すごく大事だな」って。
うなぎは、正直高級品です。
節約中の私にとっては「年に一度食べられるかどうか」くらいの存在。
でも、その一口ひとくちが本当に美味しくて、心まで満たされていくのを感じました。
お金を使わずに済む方法を探すのも大切。
だけど、「自分にとって嬉しいことにお金を使う」という経験をまるごと否定してしまうと、生活が“我慢の積み重ね”になってしまいます。
贅沢って、毎日じゃなくていいんです。
でも「たまに」だからこそ、その価値が何倍にも感じられる。
帰り道、私は少し気持ちが軽くなっていました。
美味しいものを誰かと一緒に食べる。
「いつも頑張ってるからね」と言ってもらえる。
それだけで、「また節約も頑張ろう」と思える自分がいました。
節約生活は、確かに生活を整えてくれます。
でも「節約だけの人生」になってしまわないように、
ときどき“ごほうび”をあげることも忘れたくないなと、改めて思いました。
たとえば…
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いつもよりちょっと良いお肉を買って、家で贅沢ごはん。
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1杯1,000円のカフェラテを「今月のごほうび」として楽しむ。
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お気に入りのスイーツをひとつだけ買って帰る。
そんな小さな贅沢が、自分の気持ちをリセットしてくれるんですよね。
「節約してるから、こんなものにお金かけてる場合じゃない」
そんなふうに思う日があっても、
「今の自分にとって、これが必要だったんだ」と思える使い方を、私はしていきたいです。
そして、また地道に。
コツコツと。
自分のペースで、お金とも向き合っていこうと思います。