はじめに:なぜ今、資産運用が必要なのか?
「毎月コツコツ貯金しているのに、将来が不安になるのはなぜだろう?」
こんな不安を感じたことはありませんか?
かつての日本では、資産形成といえば「貯金」一択でした。定期預金に預けていれば年利3%、5%と利息がつき、お金は寝ているだけで増えていく時代が確かにあったのです。
しかし現在、日本の銀行預金金利は0.2%ほど。100万円預けても、1年間で1600円くらいしか利息がつかないという現実。対して、物価はどうでしょう。電気代、ガソリン代、食品、日用品…あらゆるものが少しずつ、でも確実に値上がりしています。
つまり「お金を貯めているだけでは、価値が目減りする時代」になったのです。
私はメキシコペソのFX取引を通じて、高金利通貨の魅力を感じた一方で、為替リスクやポジション管理の難しさも経験してきました。そこから「ただ貯めるだけじゃダメだ」と実感し、NISAやiDeCo、投資信託などの資産運用を学び直しました。
この記事では、そんな私の経験を交えつつ、これから資産運用を始めたい人に向けて、やったほうがいい順番をわかりやすく解説していきます。
資産運用って結局、何をすればいいの?
「資産運用=ギャンブルじゃないの?」
そんな誤解をよく聞きます。でも本来、資産運用とは「お金に働いてもらうこと」。そして大事なのは、リスクを正しく理解して、自分に合った方法を選ぶことです。
今の時代、お金は銀行に寝かせておくより、少しずつでも「育てる」ことが求められます。とはいえ、いきなり株やFXに飛び込むのはハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
そこで今回は、初心者でも安心して始められるよう、資産運用の優先順位をお伝えしていきます。
やったほうがいい順番でわかる、資産運用のロードマップ
ステップ1:生活防衛資金の確保(優先度★★★★★)
何より大事なのは、「いざというときのお金」です。
リストラ、病気、急な出費…人生には予測不能なことが起こります。そんなとき、すぐに引き出せるお金があるだけで、心の安心感が全然違います。
✅ 目安:生活費の3〜6ヶ月分
✅ 普通預金や定期預金など、すぐ使える形で保管
資産運用の前に、まずはこの「守り」を固めるのが先です。
ステップ2:つみたてNISA・新NISA(★★★★★)
生活防衛資金が整ったら、次は「育てる」段階に進みます。最もおすすめなのが、非課税制度のあるNISA(ニーサ)です。
新NISAは2024年から制度が大きく変わり、投資できる枠が拡大され、より使いやすくなりました。
✅ 毎月1万円〜の積立でOK
✅ 利益に税金がかからない
✅ 長期でコツコツ投資できる仕組み
初心者には「全世界株式」や「S&P500」など、分散された投資信託がおすすめ。私もまずはNISA口座を開設し、楽天証券でつみたてを始めました。
ステップ3:iDeCo(個人型確定拠出年金)(★★★★☆)
NISAと並んで活用したいのがiDeCo(イデコ)です。これは自分で老後資金を作る制度で、掛け金が所得控除されるため、節税効果が非常に大きいです。
✅ 毎月5,000円から始められる
✅ 掛け金が全額所得控除(=税金が減る)
✅ 60歳まで引き出せないが、年金として受け取れる
ただし、専業主婦や扶養内パートの方などは、節税のメリットが少ない場合もあるため、事前に確認を。
ステップ4:個別株投資(★★★☆☆)
株式投資にも興味が出てきたら、個別株にもチャレンジしてみましょう。
✅ 成長企業に投資すれば大きなリターンが見込める
✅ 株主優待や配当も魅力
✅ 情報収集とタイミングが大事
ただし、「自分で企業の業績を読み解く力」や、「含み損に耐えるメンタル」が必要です。まずは少額から、NISA枠を使って気になる企業に投資してみるのがおすすめです。
ステップ5:高金利通貨FX(★★☆☆☆)
ここでようやく登場するのが、私も経験してきたメキシコペソなどの高金利通貨FXです。
✅ 金利差によって「スワップポイント」がもらえる
✅ 少ない資金で運用可能
✅ 24時間取引できる
ただし、為替変動リスクが大きいため、レバレッジをかけすぎるのは絶対NG。私は「手動トラリピ(トラップリピートイフダン)」という低レバ・分散投資の形で運用していますが、それでも含み損に耐える局面はあります。
あくまで「余剰資金」で取り組むのが鉄則です。
ステップ6:仮想通貨・暗号資産(★☆☆☆☆)
最後に、話題性も高い仮想通貨です。
✅ 将来的な成長性に期待
✅ ブロックチェーンなど新技術に触れられる
✅ 24時間取引が可能
しかし、値動きは非常に激しく、資産が一晩で半減するリスクもある世界です。加えて、詐欺やハッキングなどのリスクも存在します。
私自身も過去に大きな損失を出した苦い経験があります。今はトラウマがあり、無理に手を出すことはありません。
「無くなってもいいお金で試す」が基本。初心者が最初に手を出すべきものではありません。
よくある誤解と向き合う
最後に、資産運用についてよくある誤解をいくつか紹介します。
🟥 「投資はお金持ちのやること」→ ×
→ 月1,000円からでもスタート可能。むしろ、少額から慣れるべき。
🟥 「損をしたらどうしよう」→ ×
→ 貯金だけでも実は「実質的に損」をしている時代。
🟥 「よくわからない」→ ×
→ 知識は徐々に身につければOK。まずはNISA口座を作るところから。
実際にやってみてわかったこと
私が最初に手を出したのはFXでした。メキシコペソはスワップが魅力で、毎日コツコツとスワップ収入が入ってくるのが楽しかった反面、為替の値動きに翻弄されることもありました。
その後、NISAでの投資信託運用を始め、「手放しでほったらかしても増えていく」という安心感を知りました。
今ではFXはサブ運用、NISAがメインになっています。
それでも、どの方法にもリスクがあり、「自分の資産配分」を常に意識することが大切だと実感しています。
まとめ:未来を守るのは、今日の一歩
貯金だけでは守れない時代になりました。
でも、だからといって大きくリスクを取る必要もありません。少しずつ、小さな金額から、自分のペースで始めればいいのです。
そして大切なのは、「行動すること」。
迷ったら、まずはつみたてNISAの口座を作ってみてください。商品を選んで積み立て設定をする。その一歩が、未来を大きく変えてくれます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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