
投資を始めたのは、少しでも将来に備えたかったから。
子どもたちの進学、住宅ローン、老後の備え。
現実は厳しいけど、だからこそコツコツ積み立てて、無理のない範囲で備えてきた。
だけど最近、妻の様子がおかしかった。
食費をやたらと削ったり、「遠征費、出しておいて」「住民税立て替えて」と言われることが増えた。
妙な違和感があった。
で、聞いてみたら――借金だった。
最初は「100万くらい」って言ってたけど、よくよく調べたら200万近くある。
しかも、泣くでもなく、謝るでもなく、開き直ってた。
「仕方ないじゃん」「自分だって出せるでしょ」みたいな態度に、正直、怒りを通り越して呆れた。
なんで俺だけが真面目にやって、こっちはリボ払いで散財して、足りなくなったら“家族”って理由でカバーさせられるんだよ。
これ、初めてじゃない。
前にも同じようなことがあって、「もう二度としない」「ちゃんとする」って言ったはずだ。
だから今回、俺はもう全部は肩代わりしない。
子どものことは別として、個人の借金は自分で何とかしてもらう。
信頼って、こうやって少しずつ壊れていくんだなって思った。
涙も謝罪もないまま、開き直られたら、もう何を信じていいのか分からない。
投資してても、片方が借金してたら意味がない。
お金の問題じゃなくて、これは信頼の問題だ。
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