投資と節約で頑張るアラフォーパパ

40代平凡サラリーマンの奮闘

【ぐるっとパスで東京さんぽ⑤】45歳のひとり水族館と、KITTEの屋上で出会った物語

平日の月曜日、ひとりで休暇をとりました。
体調を崩したわけでもなく、急な用事があったわけでもありません。

ただ、自分のために「充電」の時間をとりたかったんです。

せっかく買った「ぐるっとパス」があるのだから、どこかへ出かけようと思い立ちました。
けれど、月曜日は多くの美術館や博物館が休館日。ちょっと困っていたところで見つけたのが「葛西臨海水族園」でした。

ひとり水族館、案外いいものだった

45歳の中年男性がひとりで水族館。
そう書くと、少しハードルが高く感じる人もいるかもしれません。

正直、僕も最初は「どうだろう」と思いました。

でも、行ってみると、そんな不安はまったく必要ありませんでした。

館内は、小さな子ども連れの家族や、夏休み中の学生たちが多め。
でも、誰も他人のことなんて気にしていません。
むしろ、自分ひとりのペースで展示を眺められる心地よさに、すぐに気づきました。

せわしない日常の中で、「何かの目的がないと動けない」と思い込んでしまいがちですが、こうしてただの“好奇心”で出かけるのも、悪くないですね。

ペンギンも、暑いんだね

葛西臨海水族園は、広々としていて開放感があります。
館内の涼しさも相まって、気持ちがゆるやかにほどけていくのを感じました。

なかでも印象に残ったのはペンギンたちの姿。
夏の暑さのせいか、ほとんど陸にはおらず、ずっと水の中を泳いでいました。

スイスイと泳ぐ姿は、どこか涼やかで、見ているこちらも心地いい。
その動きをぼーっと眺めているうちに、心が静かに整っていくような感覚がありました。

葛西臨海公園駅前にあるバーガーキングとビールでランチ。
真夏の昼間に外で飲むビールはなんて美味しいんでしょ😊

ビールは缶で飲むよりも、容器に移して飲むのが好きです🎵

食べ掛けですみません...。
食べることに集中してしまい、いつも撮り忘れます。

東京駅・KITTEの屋上で、読書の時間

水族園を後にして、次に向かったのは東京駅近くのKITTE。


都会の真ん中にありながら、ここの屋上はとても開放的で、空が近く感じられる特別な場所です。

ベンチに腰を下ろし、少しだけ読書をしました。
この日、鞄に忍ばせていたのは、瀬尾まいこさんの『その扉をたたく音』。

読み始めてすぐ、「ああ、この本を選んでよかった」と思いました。

あきらめきれない夢と、やさしい人たちの物語

物語の主人公は、29歳の宮路という男性。
かつてミュージシャンを目指していた彼は、夢をあきらめきれず、今は無職という現実の中でくすぶっています。

そんな彼が、老人ホームでのギターの弾き語りを頼まれたことをきっかけに、少しずつ、日々が変わり始める——そんなお話です。

登場人物たちは、派手さはありませんが、どこか不器用で、でもとてもやさしい。
セリフも描写も静かで丁寧で、大げさな展開はないけれど、じんわりと心に沁みてくる。

学生が読めば「未来への希望」として、大人が読めば「もう一度やり直してもいい」という、人生からの許しのように感じる一冊です。


がんばっても報われなかった経験、報われるまで続けられなかった過去。
だからこそ、主人公の戸惑いや焦り、くすぶる気持ちに深く共感してしまいました。

読みながら、いつのまにか心がその世界に溶け込んでいて、KITTEの屋上の風景が背景音のように心地よく響いていました。

読書は「効率」から離れた時間

ふだん私たちは、何かと「効率」や「結果」にとらわれて過ごしています。


でも、読書はその真逆のような行為。

ただ物語の中に身をゆだね、何も求めずにページをめくる。
そうすることで、心のどこかが整っていくように感じるのです。

気づけば、何もしていないようで、たしかに“なにか”を受け取っている。
それこそが、今の自分にとって必要な時間だったのかもしれません。

 

水族館で魚たちに癒やされて、都会の屋上で本と向き合う。
誰にも急かされず、誰かに気をつかうこともなく、自分のペースで過ごせた一日。

「ひとり旅」や「ひとり時間」って、年を重ねるほどに贅沢に感じます。


次のぐるっとパスの行き先を考えながら、またこうした時間を大切にしていきたいと思いました。