
前回、8月の収支報告を書きました。
その報告でちょっとテンションが上がったのが、保有銘柄の中で「5倍銘柄」が当たったことでした。
小さな資金で大きな利益が出る瞬間は、やっぱり嬉しいものです。
こういうのがたまにあるから、投資を続けるのも楽しいのですが、
週明けの動きには注意です。

5倍銘柄である大盛工業(1844.T)ですが、9月12日の取引終了後に2026年7月期の決算を発表しました。8月の報告を書いた時点ではまだわからなかった内容です。
決算によると、
2025年7月期は売上高が前期比7.7%増の64億4300万円、営業利益も26.2%増の7億8500万円と堅調でした。しかし、続く2026年7月期の見通しは少し複雑です。売上高は前期比11.6%増の71億9000万円と増収ですが、営業利益は16.3%減の6億5700万円と増収減益が予想されています。
背景には、人手不足や資材コストの高騰による収益性の低下があります。完成工事高は増えるものの、完成工事総利益は減少する見込みです。
一方で、配当は前期分を10円から11円50銭に引き上げ、今期も同額の11円50銭を予定しています。
PTS取引では、その銘柄が終値から約22%も下落していたのです。
「下水道や道路の老朽化で工事が増えて、もっと儲かるのでは?」と思った方も多かったのでしょう。実際、こうした公共工事は案件が増える追い風にはなるのですが、
建設業の利益構造を考えると、売上が増えても利益が増えにくい理由がありそうです。
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手持ち工事の利益率が低い
公共工事は規模が大きくても、契約単価や工事条件が決まっているため利益率はあまり高くありません。完成工事高が増えても、総利益は思ったほど伸びないことがあります。 -
人件費や資材費の上昇
建設業界では慢性的な人手不足が続き、職人や作業員の確保コストが増加しています。さらに資材費も高騰中。売上が増えてもコストが上がれば利益は圧迫されます。 -
公共事業はコスト増を価格に転嫁しにくい
国や自治体との契約では、コスト増をそのまま請求に反映できないことが多いです。そのため、売上は伸びても利益は横ばい、あるいは減少するケースもあります。
つまり、下水道の老朽化や公共工事の増加は仕事量の追い風にはなるものの、建設会社が大きく儲かるかというと必ずしもそうではない、ということです。
PTSだから必ずしも翌日の株価に反映されるわけではありませんが、「上がるときはでかいけど、下がるときも速い」という投資の現実を実感しました。こういうとき、バランスの大切さを痛感します。
やはり、ポートフォリオは高配当銘柄で安定を確保しつつ、アクセントとして成長型の銘柄を少しだけ加えるのが安心感につながると感じます。
リスクを取りすぎず、でもチャンスも逃さない。そんな構成を意識しています。
5倍銘柄に当たると確かに大きな利益が出ますが、下がるときのスピードも早いことを改めて感じました。
やっぱり投機になってしまうと「一喜一憂するゲーム」です。
だからこそ、高配当銘柄で下支えしながら、成長銘柄でちょっとアクセントをつけるポートフォリオ構成が安心だと感じます。
リスクを取りすぎず、でもチャンスを逃さない。そんなバランス感覚が大切だなと再確認しました。
これからも、こうした経験を活かして、リスクとリターンのバランスを意識しながら投資を続けていきたいと思います。