先日、東京近郊区間のルールを使って、
いわゆる「大回り乗車」をしてきました。
青春18きっぷで東京から松本、名古屋、京都まで行ったことはありますが、
今回はもっと身近で、でも少しマニアックな電車旅です。
使った運賃は、たったの 178円。
Suicaで入場し、改札を一度も出ず、
一筆書きで東京近郊をぐるっと回ります。
正直、
「アラフィフが何をやっているんだか」
と、自分でも思わなくはありません。
でも、この日ばかりは、
その気恥ずかしさも含めて、
ちょっとした冒険をしてみました。
実際に乗ったルート
今回のルートは、
赤羽 → 大宮 → 小山 → 友部 → 土浦 → 日暮里 → 駒込
距離は 約219km。
所要時間は、電車の遅れもあり 5時間強 になりました。
178円でこの距離、この時間。
改めて考えると、なかなかすごい話です。
小山から先、水戸線の洗礼

大宮までは比較的スムーズ。
ですが、小山から先で、空気が一気に変わります。
水戸線は、本数がかなり少ない。
この日は電車の遅れも重なり、
小山駅で次の水戸線まで 約45分の待ち時間 が発生しました。
途中下車はできません。
改札の外にも出られません。
正直、この時間が
一番「大回り乗車らしさ」を感じた瞬間でした。
1つの店舗が、駅外と改札内で真ん中で分かれています。
改札を出ずに食事ができるのは本当にありがたい。
牛丼を食べながら、
「178円の旅にしては、ずいぶん遠くまで来たな」
と、しみじみ思いました。
ICカードでの大回り、正直ちょっと不安
今回は紙のきっぷではなく、Suicaで入場しています。
長時間改札を出なかった場合、
改札で引っかかるのではないか。
説明を求められたらどうしよう。
そんな不安があったので、
事前にルールをかなり調べました。
・東京近郊区間内であること
・同じ駅を二度通らない一筆書きであること
・改札を出ないこと
・時間制限は原則なし(合理的な範囲)
万が一のために、
要点は ちゃんとメモ もしていました。
結果としては、
5時間を超えても、何の問題もなし。
改札はあっさり通過。
拍子抜けするくらい、普通でした。
関東平野と、進行方向を向いた席
この旅で印象に残ったのが、車窓の景色です。
関東平野は、
とにかく平らで、広い。
遮るものが少なく、
空がやけに大きく見えます。
それに、今回乗った路線の一部には、
ロングシートではなく、
進行方向を向いた座席 がありました。
窓の外に流れる景色を眺めながら、
本を開いて、ゆっくりページをめくる。
観光地でもなければ、
特別な目的地があるわけでもない。
ただ電車に揺られ、
景色と読書を楽しむ。
この時間が、思いのほか贅沢でした。
距離よりも「過ごし方」を楽しむ旅
若い頃の旅は、
「どこまで行ったか」
「何を見たか」
を重視していた気がします。
でも今は、
「どう過ごしたか」
のほうが大事になってきました。
何も起きない時間。
ただ移動するだけの時間。
それを楽しめるようになったのは、
年齢を重ねたからかもしれません。
178円で、ここまで楽しめる

お金をかけなくても、
知っているだけで楽しめることは、意外とあります。
東京近郊の大回り乗車は、
そんなことを改めて実感させてくれました。
178円で、
5時間の移動と、
関東平野の景色と、
読書の時間。
十分すぎる電車旅でした。
次は、また時間に余裕のある日に。
178円の小さな冒険を、
別のコースでやってみたいと思います。
