
原田ひ香さんの『月収』を読了しました。
ページをめくりながら、自分の家計簿を何度も思い浮かべていた。
物語には6人の女性が登場する。
それぞれ年齢も立場も違うけれど、共通しているのは「お金」と「自分の人生」に対する揺れ動く気持ちだ。月収が多い人もいれば少ない人もいる。でも、悩みが比例して軽くなるわけではない。
月収30万円と20万円。その差は10万円。
数字だけ見ると10万円。
けれど、生活するための最低限の費用が15万円だとしたらどうだろう。
30万円の人は15万円が残る。
20万円の人は5万円が残る。
同じ10万円の差なのに、「自由に使えるお金」で見ると15万円と5万円。
3倍の開きがある。
この“残るお金”の差こそが、心の余裕の差なのだと、本を読みながら痛感した。
貯金ができるかどうか。
急な出費に耐えられるかどうか。
仕事を辞めたいと思ったときに、踏みとどまれるかどうか。
お金は単なる数字ではなく、「選択肢の数」そのものなのだ。
けれど、作中の女性たちは、決してお金の多寡だけで幸せが決まるわけではないことも教えてくれる。月収が高くても孤独を抱えていたり、低くても誰かとのつながりに救われていたりする。
読んでいて苦しくなる場面もあった。
でも、それはきっと他人事ではないからだ。
私自身も、毎月の収入と支出をにらみながら暮らしている。
あと数万円あれば、と何度思ったことか。でも同時に、「あと数万円」の差がどれだけ大きいかも知っている。
月収は、その人の価値ではない。
けれど、人生の選択肢を広げる力は持っている。
『月収』は、お金の話でありながら、結局は「どう生きるか」の物語だった。
読み終えたあと、自分の通帳残高を確認したくなるような、少し現実的で、でも静かに背中を押してくれる一冊。
お金に振り回されず、でも目をそらさずに。
今日も私は、地道に生きていこうと思う。
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