
昔は競馬が好きだった。
毎週土日の競馬を楽しみにして、スポーツ新聞を買って、予想して、マークカードにペンを走らせる。
当時はインターネット投票も普通に使っていた。
家にいながら馬券が買える。
競馬場に行かなくてもいい。
本当に便利だった。
でも、今は違う。
今はギャンブルそのものを、かなり少なく抑えている。
競馬場やウインズに行ったときに、たまに馬券を買うくらい。
「今日は競馬をするぞ!」と意気込むというより、
「せっかく来たから、ちょっとだけ買おうかな」
そんな感じだ。
なぜ、そこまで減らしたのか。
もちろん、お金の問題もある。
ギャンブルは、買えば買うほど資金が減っていく。
そして、もうひとつ気になるようになったのが、馬券と税金の問題だ。
ネット投票なら、いつ、どのレースを、いくら買ったのか。
購入履歴が残る。
特にWIN5のような高額払戻になる可能性がある馬券では、税金のことも気になる。
競馬の払戻金は、一般的な趣味としてたまに競馬をして、たまたま当たったような場合は、原則として一時所得。
一時所得には年間50万円の特別控除がある。
一方で、競馬を長期間、頻繁に、多額に、継続的・反復的に行い、利益を得ることを目的としているようなケースでは、雑所得として扱われる可能性がある。
「雑所得」というのは、給与所得や事業所得など、ほかの所得に当てはまらない所得のこと。
競馬の場合、
「馬券で当たった=雑所得」ではない。
ここは勘違いしないようにしたい。
どんな買い方をしていたのか。
そこが重要になる。
そして雑所得として認められるようなケースでは、外れ馬券を含めた購入費を必要経費として扱える場合もある。
だから競馬の税金は、
「いくら当たったか」だけではなく、「どういう買い方をしていたか」
も関係してくる。
そう考えると、昔の自分のようにネットで毎週のように馬券を買うというのは、便利だけど、ちょっと怖い。
何を買ったのか、いくら買ったのか。
全部データとして残るのだから。
競馬場やウインズなら安心かというと、最近はそうでもない。
UMACAのように専用カードに先に入金するサービスもある。
本人確認をして利用し、ポイント還元もある。
通常0.5%相当のポイントが付くのは、たしかにお得だ。
でも、便利になった分、馬券購入もどんどんデジタル化されている。
昔の競馬はもっとアナログだった。
ウインズに行く。
スポーツ新聞を買う。
マークカードを書く。
窓口で馬券を買う。
外れたら紙くずになる。
それで終わり。
そんな昔ながらの競馬のほうが好きだ。
だから、馬券を買うなら競馬場かウインズに行ったときだけ。
しかも、たまに。
わざわざ出かけて、少額だけ買う。
それなら競馬そのものも楽しめる。
スマホでいつでも買える環境にしてしまうと、
「このレースだけ……」
「次のレースだけ……」
と、際限なく買えてしまう。
今は、そういう環境を自分から作らないようにしている。
ギャンブルを完全にやめたわけではない。
でも、昔とは明らかに違う。
「いつでも買える」から、「たまに買う」へ。
これくらいの距離感が、今の自分にはちょうどいい。
競馬も、ギャンブルも、ほどほどが一番。
