投資と節約で頑張るアラフォーパパ

40代平凡サラリーマンの奮闘

若者のディズニー離れと、お金がない時代に“遊ぶ”ということ

資本主義の世の中では、お金がなければできないことが多い。
食べることも、住むことも、学ぶことも、そして――遊ぶことさえも。
それは分かっているけれど、やっぱりどこか寂しく感じる瞬間があります。

最近、「東京ディズニーランドに行く若者が減っている」というニュースを見かけました。
夢の国は、誰もが笑顔になれる場所であり、非日常を味わえる空間。
それでも今の若い世代には、少し遠い存在になっているようです。

チケット代は開園時の約3倍に

東京ディズニーランドが開園した1983年、1デーパスポート3,900円でした。
それが今では、最大10,900円(2025年時点)
40年でおよそ3倍近くに上がったことになります。

この値上げの背景には、物価上昇や新エリア建設などのコスト増がありますが、
それ以上に「変動価格制」が導入されたことで、料金の差がより広がっています。

2025年のチケット価格を見ると、次のような傾向がありました。

🎀 最高価格10,900円の日ゴールデンウィークや夏休み(8/9〜16)などの繁忙期は「レベル6」
🌴 平均的な価格9,400〜9,900円の日:土日祝や金曜日に多く設定
🏖 最安値8,400円の日:平日の火曜・水曜・木曜に集中(例:5月7日・6月4日など)

行く日によって最大2,500円以上の差があるため、家族4人で訪れる場合は1万円以上も出費が変わります。
かつて「いつ行っても同じ料金」だった夢の国が、今では価格で混雑をコントロールする場所へと変わってきたのです。

若者にとって、ディズニーは“特別な日”になった

学生や新社会人にとって、ディズニーの1万円超えチケットは決して安くありません。
交通費や食事代、グッズ代を含めると、1日で2万円を軽く超えてしまいます。
以前ならアルバイト代の1日分で行けたのに、今では2日働いてやっと行ける感覚です。

「お金を払ってまで行く価値があるか」
――そんな現実的な計算をする若者が増えたのも、無理はありません。

でも、これは単に“若者が冷めた”わけではなく、
お金や時間の使い方に対する価値観が変わってきたからだと思います。

無料でも楽しめる時代の到来

SNSが発達し、遊び方の選択肢は広がりました。
お金をかけずに過ごせるカフェや図書館、イベント、公園。
スマホさえあれば、映える写真を撮ったり、音楽を聴いたり、本を読んだり。

「お金を使う=楽しい」という価値観から、
「自分の時間をどう過ごすか」へと、重心が移っているのかもしれません。

資本主義の中で生きながらも、お金に支配されない楽しみ方を探している――
そう考えると、今の若者たちはむしろ賢く、柔軟な生き方をしているように思います。

夢の国が映す“現実”

ディズニーランドは、現実を少し忘れさせてくれる場所。
だからこそ、多くの人にとって“希望”でした。

けれど今では、夢を見るためにもコストがかかる。
そのチケット代の高さが、今の日本の縮図のように感じます。

物価が上がり、給料はなかなか上がらない。
「行きたいけど、行けない」――そんな声が増えていく中で、
夢の国が“特別な人しか行けない場所”になってしまうのは、やっぱり少し切ない。

それでも、あの音楽や風景、夜のパレードの光景を思い出すと、
やっぱり心の奥がくすぐられます。
誰もが一度は味わった「ワクワク」を、完全に忘れたくはありません。

お金がなくても、心が動く瞬間はある

最近は、遠くへ出かけずに近所の公園を歩いたり、図書館で読書をしたりする時間が好きです。
大きな音や人混みがなくても、心が静かに満たされる感覚がある。

お金を使わない楽しみは、見つけようと思えば意外と身近に転がっています。
コーヒー片手に散歩をする時間や、夕暮れの風に季節を感じる瞬間。
そうした“小さな非日常”も、立派な“遊び”なのかもしれません。

それでも、夢は残しておきたい

ディズニーが高くなっても、「行きたい」と思える気持ちは、
きっと誰の中にも残っています。

たとえ年に一度でも、特別な日として訪れることができたら、
その1日がまた次の1年を頑張る原動力になる。

お金がすべてではないけれど、
お金があれば叶えられる「夢」も、やっぱりある。

だからこそ、日々の暮らしを大切にして、
また“行きたい場所へ行ける自分”でありたいと思います。

おわりに

若者のディズニー離れは、ただのレジャーの話ではなく、
“時代の価値観の変化”を映し出しているように思えます。

資本主義の中で生きる私たちは、
「お金がないと遊べない」という現実を抱えながらも、
それでも自分なりの幸せを探しています。

夢の国が少し遠くなっても、
日常の中に小さな夢を見つけていけたら――

それはきっと、今を生きる私たちなりの“魔法”なのかもしれません。

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