お金の話をしていると、よく聞く言葉があります。
「借金は悪じゃないけど、利息はバカにならない」
これ、本当にそのとおりです。
借金そのものは、必ずしも悪ではありません。
住宅や教育、事業など、人生に必要な投資を可能にしてくれるものでもあります。
でも、金利が高い借金を放置することは、確実に家計を蝕んでいきます。
「借金」と聞くと、どうしても“額の大きさ”に目が行きがちです。
「住宅ローンがあと1,500万円ある」
「教育ローンが200万円残っている」
「クレジットカードで50万円の残高がある」
こう並べてみると、つい「額の大きい住宅ローンを早く返したい」と思ってしまいますよね。
でも実は、返済の優先順位は“金利の高さ”で決めるべきなのです。
この記事では、リボ払いやカードローンといった「見えにくい高金利の落とし穴」から、金利を味方につける考え方まで、分かりやすくお伝えします。
まずは、私たちの身近にある「金利の高い支払い」をランキングで見てみましょう。
「え?リボ払いそんなに高いの?」と思った方もいるかもしれません。
はい、本当に高いです。
リボ払いは“借金の沼”
クレジットカードのリボ払いは、月々の支払いが一定額で済むため、一見すると便利です。
ですが、残高に対して15~18%もの利息がかかり続けるため、借金がどんどん膨らんでいきます。
例えば、年利18%で50万円の残高を毎月1万円ずつ返していく場合、初年度の利息だけで9万円近くが取られます。
仮に1年間で12万円支払ったとしても、そのうち元本に充てられるのはたったの約3万円。
残りの9万円は、すべて利息に消えてしまいます。
さらに怖いのは、「毎月の支払額が少ないから、返済が終わったように感じない」という罠。
この“感覚の麻痺”がリボ地獄を深刻にしています。
借金は「金利の高いものから優先的に返す」
家計が厳しいとき、つい「額が大きい住宅ローンが目立つから、先に返した方がいいのかな」と思ってしまいがちです。
でも、大事なのは借金の“額”ではなく“金利”。
借金を返すときは、金利の高いものから優先的に。
これが家計管理の鉄則です。
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リボ払い・カードローン:最優先
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教育ローン・マイカーローン:中優先
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住宅ローン:最も後回しでOK
住宅ローンは“特別扱い”でいい理由
住宅ローンに関しては、すぐに繰り上げ返済をしなくてもOKです。理由は大きく3つあります。
1. 住宅ローン減税がある
一定の条件を満たせば、年末残高の0.7%が所得税や住民税から控除されます。
実質的に「マイナス金利」で借りているような状態になることも。
例:金利が1.0%で控除が0.7% → 実質0.3%の負担
この仕組みを活かすなら、繰上げ返済は控除が終わったあとでも良いという判断ができます。
2. 団体信用生命保険(団信)がついている
ローン契約者に万が一のことが起きた場合、ローン残高がゼロになる保険です。
生命保険の役割を兼ねているとも言えます。
家族に借金を残さずにすむ=返さずに済むこともあるのが住宅ローンの特徴です。
3. 金利が低い
変動型で0.6%~、固定でも1.5~2%前後という水準の住宅ローンは、最も低金利の借入です。
たとえば、1000万円を年0.5%で借りていても、利息は年間6万円。
これは投資の利回りで十分カバーできる範囲です。
住宅ローンよりも投資を優先するべき?
では、住宅ローンを返さずに、代わりに資産運用をする方がいいのか?
これはケースバイケースですが、以下を目安にすると判断しやすくなります。
【資産運用 vs 繰り上げ返済】判断基準
金利が3%を超えたらどうする?
住宅ローン金利が3%を超えているような場合は注意が必要です。
控除や団信の恩恵を受けても、負担が重くなってくる水準です。
この場合、繰り上げ返済を真剣に検討する価値はあります。
また、変動金利の場合は今後の金利上昇リスクも視野に入れて、「返せるときに少しでも返しておく」という姿勢が大事です。
住宅ローン以外のローンも見直そう
教育ローン、マイカーローン、無担保のフリーローンなどは、住宅ローンよりも金利が高く設定されていることが多いです。
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教育ローン(民間):2.5~5%
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マイカーローン:3~7%
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フリーローン:4~10%
もしこうしたローンを複数抱えているなら、「返済の優先順位」を考えるだけでも家計がグッと楽になります。
まとめ:金利を知れば、お金の優先順位がわかる
借金は「借りた金額」よりも「金利」で見極める。
これを覚えておくだけで、家計のやりくりがガラッと変わってきます。
金利って、本当にバカにならないんです。
おわりに:借金との付き合い方を見直すきっかけに
どんなに節約しても、借金の金利が高ければ家計は苦しくなります。
逆に、借金の優先順位を見極めて適切に返していくことができれば、お金の流れは好転していきます。
「金利の見える化」、あなたの家計にもぜひ取り入れてみてください。
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